TOPページ > あれこれ便秘関連の雑学 > 危険な症状
便秘は女性に多いと言われています。
特に10代後半から30代にかけて多く、この年代で便秘を何度か経験している女性は、なんと40~50%という高い割合になっているそうです。
(男性の場合では60歳以上になると便秘症の方が増加傾向にあるそうです。)
そして、女性の約2割の方がひどい便秘に悩んでいる!
ひどい便秘から危険な便秘へ移行すると・・・
肌荒れ、冷え性、胸焼け、腹痛、痔、虚弱体質、老化促進、そしてポリープや大腸がんなどの病気へ移行してしまうことも考えられます!
便秘の分類として大きく二つの原因によって分けられます。
日常生活の習慣による常習性と病気による症候性(器質性)便秘です。
では常習性と症候性のそれぞれの危険な便秘について見てみましょう。
下記のような項目が当てはまっている場合は、腸の動きがかなり弱っている危険な便秘です。
・週に1回しか排便がない。(もしくは4~6日に1度の場合も)
・便秘薬、下剤を服用しないと排便がない(自然排便をここ数年したことがない)
・便秘薬の量がだんだん増えてきている。また便秘薬の種類を変えている。
・便意を感じなくなった。
・排便後の体のだるさや倦怠感がある(便秘薬の副作用)
このような症状を放っておくとますます腸は弱り、免疫力・体力の低下、老化促進、虚弱体質、精神不安定などになり危険な便秘となります。
まずは腸が動きやすい環境を作ってあげてください。
それは腸内環境を整える食生活や健康的なライフスタイルに改善させることです。
特に食生活では、朝・昼・晩と三食きちんと摂りバランスの良い食事をしましょう。
副食は、野菜、キノコ、海藻類、穀類、果実、発酵食品など腸内環境を整える食材を積極的に摂るように心がけて下さい。
もしくは腸内環境を整える強化食品を摂って下さい。
強化食品とは、ヨーグルト、オリゴ糖(高濃度タイプに限る)、乳酸菌サプリなどです。
腸内環境を整える参考ページは、「色々な便秘解消法の一覧」や「頑固な便秘解消法」をご参照下さい。
症候性便秘とは、便の通り道になんらかの病気や障害がある場合で「器質性便秘」とも言われています。
便秘と無縁だった方が、急に便秘と腹痛を併発する場合や便の異常があった場合は病気のサインと考えたほうがよいです。
特に便秘と下痢を交互に繰り返す・腹痛や熱を伴う場合は早めに医療機関で診てもらいましょう。
受診機関は、「消化器内科」、「胃腸科」となりますが「便秘外来」 があればさらにベストかと思います。
※ 気になる便の色
【黒い便】
胃 食道 十二指腸など肛門より遠い器官からの出血の疑いがあります。
(考えられる病気)
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃炎・胃ポリープ・食道ポリープ・胃ガン ・十二指腸ガン・食道がん等
【赤い便】
大腸や肛門に出血の疑いがあります。
<便そのものが赤色>
大腸炎・大腸ポリープ・大腸ガン
<便に血が不着している>
イボ時や切れ痔
以上、危険な便秘について簡単に説明させて頂きましたが便秘にはそもそも明確な定義がありません。
あなた自身が不安を感じた時や上記のような項目が当てはまる場合は、生活改善と早めの診察を受けましょう。
特に症候性便秘の場合は、詳細がはっきりすればホッと安心することや早期発見のお陰で軽症だったりする場合もあります。